23共同通信(2011/08/24 18:57 共同通信から)


>>> 2011.8.24午前9時35分ごろ、千葉県船橋市西浦の金属製品製造会社「日鉄住金鋼板」船橋製造所で、塩酸が入った強化プラスチック製タンク(高さ約5メートル、直径約3メートル)に男性作業員2人が転落した。駆け付けた救急隊員らがタンク内の塩酸を抜いて2人を救出したが、昼すぎに現場で死亡が確認された。

 製造所によると、2人は、埼玉県内の下請けの配管工事会社から派遣されたSさん(42)とGさん(43)とみられる。船橋署は、遺体の損傷が激しいことから、DNA鑑定などで身元を確認するとともに、事故原因を調べる。<<<(2011/08/24 18:57   共同通信)



この事故に関連した他紙の報道


(日鉄住金鋼板」船橋製造所のコメントを中心に)


>>> タンクは強化プラスチック製で十トン入り。事故当時は塩酸約七トンが入っていた。人が上ると危険なため「作業前にタンクに上ってはいけないと指導していた」(同社担当者)という。二人は鉄製はしごを使って上り、配管を外す作業中だった。<<< (東京新聞2011年8月25日 朝刊)

>>> 塩酸は鉄のさび落とし用に保管されていた。タンク上部は人が乗って作業することが想定された構造になっていないという。同製造所は「タンクの上部に乗る作業は今回は予定されていなかった」としている。<<< 2011年8月24日 20時4分毎日新聞

>>> 日鉄住金−「はしごは、塩酸の残量を示す「液面計」を見るためで、タンク上部は半球面となっており、上る構造にはなっていない。上部のFRPの厚さは不明」<<< (NHKニュース)


[編注,コメント]


  >>> はしごは、塩酸の残量を示す「液面計」を見るためで、タンク上部は半球面となっており、上る構造にはなっていない。

→ タラップの構造から、タンク上部に上る目的にも使われておかしくない(構造)ようにも思われるが。


  >>> 人が上ると危険なため「作業前にタンクに上ってはいけないと指導していた」(同社担当者)

→ このコメントからは、タンクの上部に乗ることは危険だと認識していたようにもとれる。



もう一件の類似の事故!


 2002.4.27というから、相当前の事故だけれど、東京都北区の中外製薬浮間工場内で、上部FRPを突き破って塩酸タンク内に転落して死亡 -今回の日鉄住金鋼板と類似の災害が起こっているようだ。
 2件の事故から得られる情報として、
 塩酸タンクは、設置当初の強度は別として、塩酸蒸気等にさらされることによる強度の劣化が生じて、上部に人が乗るだけの強度が維持されていない可能性がある。


記事転載
委託作業員、塩酸タンク内に転落して死亡 /本所吾妻橋 (02-04-27 22:11)
   
>>> 27日午前8時15分ごろ、東京都北区の中外製薬浮間工場内で作業をしていた産業廃棄物処理会社の作業員、山崎保男さん(35)が、塩酸のタンクに転落。同僚の男性5人がタンクの胴体部分を切断して救出したが、山崎さんは全身に塩酸による化学やけどを負っており、間もなく死亡した。男性5人も塩酸を浴びて軽傷。タンクは高さ約3メートル、直径約2メートルの円筒形で強化プラスチック製。山崎さんらは中外製薬の委託で、この日午前8時ごろからタンクを交換するためタンク内の塩酸を抜き取る作業をしていた。山崎さんはタンク上部の開口部からホースを入れるため、タンクの上に上がっていたという。タンク上部が破損し転落した可能性もあり、同署が詳しい原因を調べている。<<<



労務安全情報センター
labor100-75